新型コロナウイルスが広がり始めたことを受けて、時差通勤やリモートワークを推奨する企業が増えています。
電通は、2月26日から汐留電通本社ビルに勤務する全従業員を対象にリモートワークを開始しました。
その他の企業も3月15日を目処にリモートワークを推奨しているところが多く、私の周りでも、「初めてのリモートワーク」に取り組んでいるという声を聞きます。
新型コロナウイルス対応でリモートワークは加速するでしょう。
そのメカニズムを、私が勝手に名づけた『食わず嫌いの原理』で解説してみたいと思います。
しいたけが嫌いな人がいたとします。
「自分は、しいたけなんて絶っっっ対食べられない」と思っています。
ある日、ポルトガル料理店で友人と食事をすることになりました。
そこでお通しで出てきた謎のペーストとパンが美味しく、食べる手が止まらない。
お店の人に、
「これは一体なんですか?」
と聞くと、
「しいたけのペーストですよ」
・・・・・・・・・・・?!!!
「私、しいたけ食べられるんじゃ…」と『考え』が変わるのです。
行動が変わることで、考え(認知)が変わることがある。
考え(認知)が変わることで行動が変わることは、すんなり理解してもらえるのだが、逆はなかなかイメージしてもらえないので、この「食わず嫌い」を例に解説することにしています。
これが、今回の「新型コロナウイルス対応でリモートワークが加速するか」の説明にもなります。
これまでは、
「リモートワークなんて絶対ムリ」
「うちの部署の仕事で出来るわけがない」
と思っていた人も、強制的にリモートワークをすることになります。
「あ、意外といけるんだ」
「うちの部署の仕事でも、ここの部分なら出来るんだ」
「通勤がないと疲れ方が違う」
「昼ににんにくのきいたパスタを食べても大丈夫」
などなど。
2回3回と重ねるうちに「リモートワークなんて絶対ムリ」という考えは和らいでいきます。
もちろん、うまくいかないところや困ることも出てくるでしょう。
そこは振り返り、運用をブラッシュアップしてゆく必要があります。
個人的には、リモートワークでは「発信しやすさ」が特に大事だと思っています。
そして、そのための心理的安全性の文化も。
この話はまた、別の機会に。